今回紹介するのは、私が約半年間使い倒した SONY INZONE M10S。
お値段なんと16万円近くする、正直“バカ高い”部類のモニターです。
でも半年間の実使用を経て、値段以上の価値があったと断言できるので、そのあたりを忠実にレビューしていきます。
読み終わる頃には物欲が刺激されてるはず、多分。
もっとも、このモニターはFPSガチ勢にしか響かないかと思いきや、実際に私は『日常使いの快適さ』を優先して選びました。
なので「普段ゲームもするけど、仕事や動画視聴でも使いたい」という人にも十分参考になるはずです。
まずは私の使用環境をざっくり整理するとこんな感じ
- FPSゲームを長時間プレイ(主にValorant:ランクはイモータル踏める程度)
- 日常はブラウジング・YouTube・映画鑑賞がメイン
- 特にブログ執筆や株式投資の情報収集で「文字を見る時間」が長い
- 以前はZOWIE XL2566K(TNパネル/360Hz)を使用
こんな背景からM10Sに乗り換えた感想をお届けしたいと思います。
ZOWIEからSONY M10Sに乗り換えた理由
まあValorantやってる人は基本ZOWIEのモニターに行き着くんですが、これはTNモニターという“ゲーム特化の代償”を背負った存在です。
リフレッシュレートは爆速で残像感も少ない。ランクを盛るだけなら最適解なんですが、問題はそれ以外の時間。ブラウジングや動画鑑賞になると、とにかく発色がカスで、白はグレーっぽく、黒は浮いて見える。しかもDyAc(黒挿入)が効いてるときなんかは、目がチカチカして疲労が蓄積していきます。
結果どうなったかというと、慢性的なドライアイと充血で眼科通いする羽目になったんですよね。
「勝率は上がるけど、QOLは地に落ちる」という、なんともゲーマーらしいトレードオフでした。
そこで「やっぱ有機ELでしょ」と思って探したんですが、数あるOLEDモニターを比較して極めて優秀だったM10Sに決めました。理由はいくつかあって、まず 480Hz対応。今のスペックでもValorantや普段の作業なら余裕で480Hz出るし、今後グラボやCPUが進化すれば、重たいゲームでも480Hzくらいは当たり前に出るようになると思います。
次に 応答速度0.03ms。OLED特有の自発光+高速応答で、残像やモーションブラーをほぼ感じない。実際に使ってみても「これ以上速さって必要ある?」ってレベルです。
さらに重要なのが焼き付き対策。他社のOLEDだと一定時間ごとに強制的にピクセルリフレッシュが入って作業が中断されるんですが、M10Sは電源オフ時や気づかないタイミングで自動的に処理してくれる。これは長期使用を考えると安心感が段違いです。
そして発色の良さ。OLED自体が“黒が締まるパネル”で有利なのはもちろんですが、M10Sはさらに突き抜けてます。実際、測定サイトのRTINGSでは、同じ480Hz OLEDのLGモデルより SDRの色精度(sRGBモード)が高く、スコアで9.2 vs 7.7 という結果が出ています。色域もDCI-P3カバー率が96〜98%と広く、HDRでも鮮やか。Redditでも「Sonyの方が出荷時のキャリブレーションが優秀で、明るさも上」
という声が多く、箱から出してすぐに“正しい色”で映るのは大きな差別化ポイントです。
解像度については自分の使い方だと 4Kはいらないんですよね。解像度が高すぎてフレームレートが落ちるのは本末転倒。WQHDくらいが一番バランスがいいという結論になりました。
SONY M10Sを半年使ってみた感想
まず声を大にして言いたいのは、有機EL+WQHD解像度の破壊力
です。
最初に電源を入れた瞬間、「あれ、俺の視力2倍になった?」ってくらい視界がクリア。(いや本当にw)
これまでZowieで見ていたのは、もはや“ガビガビの虚構”だったんじゃないかと錯覚するほど、発色と精細さに圧倒されました。
M10Sにはゲーマー向けに「仮想的に24インチに縮めて表示できる機能」まで付いていますが、正直私には不要でした。
モニターアームで画面との距離を少し離せば24インチ時代と同じ感覚で使えますし、むしろ27インチの広さを活かせたほうが快適。
しかもベゼルが極薄でデザインもスタイリッシュなので、一度これに慣れるとサブモニターを見るたびにガッカリしてしまう。
さらに画面を離して使うようになった結果、慢性的に悩んでいた目の充血問題が完全に解消したんですよね。これがデカすぎました。
「高解像度=文字が小さい問題」も、Windowsの表示倍率を上げれば一発解決。普段のブラウジングやブログ執筆でも支障はありません。
科学的に見ても「目に優しい」理由
まずは前に使ってた ZOWIE XL2566K の話から。
FPSやってる人はとりあえずZOWIEに行き着きます。私も例に漏れずそのTNパネルをしばらく使ってました。
ただこれ、発色が壊滅的にゴミです。
白は灰色っぽく、黒は浮き気味、全体的にくすんで見える。つまり、色のある世界を見てるようで実は「安物のカラーフィルム越し」みたいな映像。結果、長時間使っていると普通に目が疲れるし、私は毎回のように充血してました。
そしてZOWIEの看板機能、DyAc(黒挿入)。これが諸悪の根源です。
公式では「残像を減らす革新技術」みたいに言ってますけど、実際はバックライトを一瞬オフにして黒フレームを差し込んでるだけらしいんですよね。つまりストロボ照明の下で作業してるのと同じような負担が目にかかると言われています。私の体感としても「シパシパ感」が強くて、ゲーム以外の作業には正直使い物になりませんでした。しかも輝度も強烈なので、ブラウジングやブログ執筆には向かない。勝率は多少盛れてもQOLは盛れない、そんなモニターでした。
その点、SONY INZONE M10S は有機EL(OLED)を採用。
有機ELは画素そのものが光って黒を完全に消灯できるので、瞳孔の負担が減って疲れにくいと言われています。
ハーフグレア仕上げも絶妙で、ノングレアの白っぽさもなく、グレアのテカリもない。発色は自然で、反射も抑えられるので、長時間の文字作業でもストレスがほとんどない。
さらに27インチにサイズアップしたことで画面との距離を取れるようになり、結果的にピント調整の負担(調節性眼精疲労と呼ばれるもの)も軽くなったのか、私の慢性的な目の充血は完全に消えました。
まとめると
- ZOWIE(TN+DyAc)=発色ゴミ&目に負担 → 体感でハッキリ実証済み
- M10S(OLED+ハーフグレア)=目に優しいと言われていて、実際に疲れがなくなった
半年使ってこの差はもう明確でした。
スペックをざっくり整理
仕様項目 | ZOWIE XL2566K | SONY INZONE M10S |
---|---|---|
サイズ / 解像度 | 24.5″ / 1920×1080 (FHD) | 27″ / 2560×1440 (WQHD) |
パネルタイプ | TN(ノングレア) | OLED(ハーフグレア) |
リフレッシュレート | 最大 360 Hz | 最大 480 Hz |
応答速度(公称/実測) | 0.5 ms GtG (公称) | 0.03 ms GtG(公称)普通にこっちのほうが速い。 |
輝度(通常 / HDR) | 上げると眩しくなるだけ | 明るくて鮮明 |
コントラスト / 色域 | 発色ゴミ、白っぽい | 最高。どう考えてもゲームでもこっちの方が視認しやすい。映画もYoutube一層楽しい。 |
視野角 | 狭すぎて使い物にならない。 | どこから見ても非常に綺麗 |
主要機能 | DyAc+(黒挿入)、AMAオーバードライブ、FPSプリセットなど | 480Hz、24.5″モード、FPS Pro/Pro+、OLEDケア機能など |
目の負担観点 | DyAcはストロボのようなちらつき、TNの発色もクソ | OLEDの自然表現+ハーフグレアで目に優しい体感 |
Tips:複数モニター使う際は、**接続方式(例:DisplayPort)を統一すると動作が安定します。暗転問題とかが出る場合はお試しください。
メリット・デメリットまとめ
メリット
- 圧倒的な画質&滑らかさ(480Hz/OLED)
- 発色が自然で長時間でも疲れにくい
- ゲームも日常も1台で両立できる
デメリット
- 価格が高い(約16万円)
- 480Hzを活かすにはPCスペックが必要
- とにかく価格が高い
結論:高いけど、日常の快適さと“目の負担の少なさ”まで含めると投資対象。

レビューで言われてるようなチラ付き問題とかはモニターのアップデートでほとんど対応してくれてます。
SONY INZONE M10Sの詳細スペックや最新情報は
ソニー公式サイト
をご確認ください。

眼精疲労でドライアイになって24時間充血してる状態だったので本当に助かりました。